【板橋区】蓮根に昭和から続く日本料理の名店「よし邑」――千坪の庭園で味わう、くつろぎの至福時間
板橋区蓮根に佇む日本料理店「よし邑(よしむら)」。敷居が高そうな印象のあるお店ですが、実はランチタイムには比較的リーズナブルに楽しめると知り、思い切って近くに住むライター仲間と足を運んでみました。上質な雰囲気はそのままに、気軽に日本料理の魅力を味わえるのは嬉しいポイントです。

昭和44年(1969年)10月、都営三田線が開通した翌年に誕生しました。半世紀以上にわたり、この地で多くの人に愛され続けている名店です。屋号の「よし邑」は、現店主の川口徹さんの祖父である当時の店主・川口正さんの名前から取った「よし」と、「人が集う場所」という想いを込めた「邑」を組み合わせたもの。地域に根ざし、人が自然と集まる場所でありたいという願いが込められています。

ロゴマークには、川口家の家紋「抱きみょうが」をベースに、店主自らがデザイン・レイアウトを施したものを使用。日本料理店としての誇りと、家族の歴史が感じられる象徴的な存在です。

こちらは昼食メニューです。テーブル席のメニューと会席でのコース料理があります。内容はおよそ2か月ごとに季節に合わせて替わり、旬の食材を取り入れたメニューが楽しめます。訪れるたびに、その時季ならではの味わいに出会えるのも魅力のひとつです。

今回はテーブル席にて。

今回、平日限定の「信楽(しがらき)[週替わり]」(1,980円)を注文!

焼き物(主菜)
赤魚は表面は香ばしく焼き上げられ、中はふっくら。素材の旨みを生かした上品な味わいで、添えられたキンカンが季節感を引き立てています。ひと口ごとに丁寧な仕事を感じる一品です。

煮物
出汁がしっかりと染み込み、レンコンと茄子の野菜本来の甘みが際立つ優しい味わい。見た目も美しく、ほっと心が和むような滋味深さが印象的でした。

小鉢
濃厚でコクのある豆腐がさっぱりとした口当たり。主菜の合間の箸休めにぴったり。繊細な味付けながらも、素材の存在感がしっかりと感じられます。

汁物
蓋を開けた瞬間に立ち上る赤味噌と出汁の香りが印象的。やさしく身体に染み渡る味わいです。

香の物
程よい塩味と食感が心地よく、ごはんが進む一品。全体の味のバランスを整えてくれる名脇役です。

よし邑の魅力は、日本が誇る食文化を礎にした季節感あふれる料理だけではありません。敷地面積は約一千坪。広々とした庭園を眺めながら、日常の喧騒を忘れ、ゆったりと日本料理を味わえる贅沢な空間が広がります。「くつろぎのある至福のひととき」を提供したいという想いのもと、訪れる人を温かく迎え入れてくれます。

空間づくりのコンセプトは、「奇をてらわず、いつまでも残るものと新しさの融合」。建物の設計は、乃村工藝社のエグゼクティブクリエイティブディレクター・小坂竜氏が手がけ、モダンでありながらも落ち着きと温もりを感じさせる佇まいに仕上げられています。


さらに、空間に彩りを添えるのが、日本の伝統を感じさせる古木や、『100年かかって育った木は、100年使えるモノに』をモットーとする「オークヴィレッジ」によるインテリア。樹齢300年、長さ6.2メートルにも及ぶ木曽檜のカウンターは圧巻で、自然の息づかいを肌で感じることができます。
こちらは「欅の間」です。


こちらは一番奥に佇む「漆の間」↓。落ち着いた空間の中、実際にお茶を点てることができる特別なお部屋です。静けさに包まれながら、ゆったりとした時間の流れとともに、日本文化の奥深さを感じられる場所となっています。


店内の一角には、よし邑ならではの手土産コーナーも用意されています。甘納豆や豆菓子は、上品な甘さで幅広い世代に喜ばれそうな味わい。ひとつひとつ丁寧に包装されており、ちょっとしたお礼から改まった手土産まで、さまざまなシーンに対応できます。

よし邑のお弁当も注文可能。自宅や贈答用にも重宝しそうです。風雅な逸品がそろっています。

また、黄綬褒章や多くの受賞歴のある、よし邑の料理長の冨澤浩一さんが厳選食材を目の前で最高な状態に仕上げてくださるカウンター割烹や、会席料理をご家庭で作りお楽しみいただけるように指導してくださり、講習後に学んだコース料理も楽しめる料理講習会『蓮味会』も実施中!

板橋区蓮根で、日本料理と空間美、そして歴史が調和した特別な時間を過ごしたい方に、「よし邑」はぜひ訪れてほしい一軒です。

- 住所
- 板橋区蓮根2-19-12
- 営業時間
- 【月〜金】
昼:11:30〜14:30
夜:17:00〜22:00
【土日・祝】
11:30〜21:30 - 最寄り駅
- 都営三田線 蓮根駅
- 電話番号
- 03-3968-1301
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。





